サーミ族とは何ですか?

サーミ族はラップランドの先住民族です。サーミ族の文化、言語、そして昔から伝統として受け継がれてきた 衣服、民芸品、音楽などは、スカンジナビアの他の民族のものとは異なっています。全体に占める人口は少ないものの、サーミ族の創り出した文化は北ラップラ ンドの至宝と言えるものです。彼らは、かつて東方からやって来たサモエド族で、元来はフィン族と人種的にも言語学的にも繋がりはありませんでしたが、長い 歴史の中で2つの文化が相互に影響を与え合い融合してきました。

トナカイはサーミ族の文化と社会の中で重要な役割を担っていますが、現在ではほとんどのサーミ族がトナカイと関係のない職業に就いています。とは言っても、ほとんどのサーミ族の家族あるいは親戚にトナカイの牧畜に関わっている人がいることも確かです。

サーミ文化は現代のラップランドの日常生活の中に息づいています。今日のラップランドでもサーミ語で話す人に出会ったり、サーミの伝統的民族衣装や アクセサリーを身に着けた人を見ることができます。また、サーミの伝統的な音楽であるヨイクも様々な機会に耳にすることができます。ラップランドでは交通 標識もフィンランド語とサーミ語で二重表記されています。

サーミ族に関する詳細情報は、シーダ (サーミ博物館・北ラップランド自然センター)のウェブサイトでご覧いただけます。

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